2012年7月18日水曜日

八王子市における女川がれきの受け入れについて


日頃は、八王子市の市政にご尽力いただいております事を心より感謝申し上げます。

このたびは、1市民として、女川のがれき受け入れ、焼却処分について、抗議する旨を申し述べさせていただきます。

今年も、京都では、五山送り火で燃やす計画だった岩手県陸前高田市の被災マツの薪表皮の検体から1キログラム当たり1130ベクレルの放射性セシウムが検出されました。「大丈夫だと責任を持った見解は出せないと、専門家から言われた」(市長)ということから500本の薪は、使用を中止し、市内の業者倉庫にいったん保管し、処分方法を検討することとなりました。

岩手県でさえこのような汚染が未だに見られるわけですが、女川町は、原発事故の際の放射能プルームにより、最大21μSv/hを記録したと言われており、さらに強く汚染されております。ここの瓦礫が安全であるという保証はありません。

ちなみに、東京都ががれき受け入れを決定する際に、女川町が現地で行った試験結果によれば、がれきの放射能濃度は、133Bq/kgとなっています。がれきとして様々なものが混合した状態でこれほどの値を示しているということは、がれきの中に、その数十倍も汚染された廃棄物が含まれているということになります。

また、7月5日モーニングバードにTV出演された細野環境大臣は、放射性物質の他にもヒ素やクロムといった猛毒物質が入っている。がれきを盛り土として使うことができないほど含まれていることを表明されています。

東京都では、これを一般ごみと混ぜて焼却することにし、その際の焼却灰の濃度や排出ガスの濃度を測定して、安全だとしていますが、問題は、運び込まれ、あるいは、ガスや焼却灰として環境中にばら撒かれる放射性物質の総量です。そのまま焼却しようが、10倍に薄めて焼却しようが、そこに残されるあるいは排出される放射性物質の総量は変化しません。運び込んだがれきに含まれる放射性物質の総量だけがこの地に残り、ばら撒かれることになります。

女川の場合、震災がれきで133Bq/kgという測定値がありますから、10万トンも東京に持ってくると、13億3千万Bqという莫大な量の放射性セシウムを東京がかぶることになります。

島田市の焼却試験結果からは、最大40%が焼却施設から漏れていたことが知られており、その割合で考えれば、5億3千2百万Bqもの放射性セシウムが大気中にばら撒かれます。このようなことは到底許容できることでありません。

多摩地区で引き受けるとされた4000トンでも、5億32百万Bqものセシウムを焼却場で処理することになり、その影響は甚大です。薄めて焼却するため、濃度や放射線量を監視しても、大きな変化は出ない恐れがあり、たとえ感知されなくても、放射性物質は、焼却によって無くなるわけではありません。確実に、受け入れた量だけ灰や環境中に残ることになります。

焼却灰についても、日の出の処分場に埋めたてられると聞きますが、数千Bq/kgの放射性廃棄物を自治体が管理することは、これまでの放射能対策の考え方からすれば、許容されるものではありません。放射能は、発生源から拡散させないことが大原則であります。

以上より、これからでも、速やかにがれき受け入れを中止されるよう、お願いいたしたく、強く申し入れます。



八王子市当局、その他、HP等において、がれき処理に触れておられる市会議員数名にメールを差し上げたところ、
陣内議員からご返答を頂きました。ありがとうございました。


ご連絡ありがとうございます。
震災がれきの受け入れについては、反対の立場から
議会でも取り上げているのですが、
なかなか大きな声になっていかないのが、現状です。

八王子の場合は、
受け入れる場合、来年の一月以降になる予定との事で、これから 住民説明会、
地元説明会等があります。

多くの市民の声が反映されるといいと思います。

先日のタウンミーティングでは、
うけいれるのが当然、日本人だから、と言う発言があり、

がれき問題の基本的問題点が、多くの人に理解されていないことを感じています。

これからもよろしくお願いいたします。

陣内 やすこ